プログラミングとは?初心者向けに解説

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2020年度から小学校ではプログラミング教育が必修化されますが、「プログラミング」がどんなものかイメージできない人も多いのではないでしょうか。そのような方のために、「プログラミングとは何か?」を初心者の方にも分かりやすく説明します。

プログラムとは?

今このページを見ているパソコンやスマートフォンが「プログラム」によって動いています。パソコンやスマートフォンなどの全てのコンピューターは、プログラムによって動いているのです。

コンピューターが動く仕組み

コンピューターは、どうやって動いているのでしょうか?コンピューターには、指示通りに動く仕組みが備わっています。コンピューターは指示があれば動くのです。

コンピューターへの指示

では、コンピューターへの指示は、どのように伝えているのでしょうか?そのカギとなるのが「プログラム」です。プログラムは、コンピューターへの指示が集まったものです。スマートフォンのプログラムには、スマートフォンが動くための全ての指示が入っています。

プログラムはどこにあるの?
プログラムは、コンピューターの中に入っています。スマートフォンの場合、アプリをインストールすると、インターネット上にあるプログラムをスマートフォンの中(写真や動画を保存している場所と同じ所)に保存します。アプリのアイコンをタッチすると、保存しているプログラムを取り出して、プログラムにある指示に従ってスマートフォンが動き始めます。

プログラムの中身

どうのような指示がプログラムの中に入っているのか、もう少し見てみましょう。
例えば、「スマートフォンに写真を表示する」プログラムには、次のような指示が入っています。

  1. 画面のアイコンをタッチしたら、保存してある写真を読み込む
  2. 画面の向きが縦か横かを確認する
  3. 画面の向きのサイズに合わせて、写真を表示する

このように、具体的な指示でスマートフォンが動いているのです。

プログラムの作り方

プログラムは、どうやって作るのでしょうか?プログラムは、コンピューターへの指示を作る特別な言葉「プログラミング言語」を使って作ります。プログラミング言語は、日常で使う日本語や英語とは異なります。コンピューターが分かる言葉でないと指示が通らないからです。

ビジュアルプログラミング言語
子供のプログラミング学習ソフトの「スクラッチ」が、ビジュアルプログラミング言語を使っています。文字ではなく、絵を使って(見て分かりやすいブロックを動かして)プログラムを作ることができるのが特徴です。プログラミング言語よりも、さらにプログラムが作りやすくなっています。

プログラミングとは?

プログラミングは、プログラムを作ることです。

プログラミングのやり方

プログラムを作る流れを見ていきましょう。

ステップ1
作るもの決める
何を作るかを決めます。コンピューターでどんなことを実現したいかを考えます。
ステップ2
作る方法を決める
どうやって作るかを決めます。コンピューターへの指示の内容や順番を考えます。
ステップ3
作ってみる
プログラム(コンピューターへの具体的な指示)をプログラミング言語で作ります。
ステップ4
動かしてみる
できたプログラムでコンピューターを実際に動かし、実現したいことが出来ているかを確認します。
ステップ5
できあがり
ちゃんと動くプログラムが完成したら、できあがりです。

プログラミングで出来ること

プログラミングで、いろいろなコンピューターを好きなように動かすことができます。プログラムを自由に作ることができるからです。

プログラムで動くコンピューター
  • パソコン
  • タブレット
  • スマートフォン
  • デジタル家電(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、など)
  • ロボット
  • ドローン(無人飛行機)
  • スマートウォッチ(時計)
  • スマートブレスレット(アクセサリー)
  • スマートグラス(めがね)

これまでコンピューターと全く関係がないものも、コンピューター化(プログラムで動く仕組みへの置き換え)が進んでいます。プログラミングで出来ることが、これからもどんどん増えていくでしょう。

プログラミングのまとめ

まとめ
  • コンピューターは、全てプログラムで動きます。
  • プログラムは、コンピューターへの指示が集まったものです。
  • プログラミングとは、プログラムを作ることです。
  • プログラミングで、様々なコンピューターを自由に動かすことができます。