プログラミング言語6種類の特徴!用途や難易度を解説

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プログラミングをする場合、たくさんの種類のプログラミング言語から1つを選ぶことになります。しかし、それぞれのプログラミング言語を調べても「どんな特徴があるか分からない」「どれが自分に合っているのか分からない」といった悩みが、よく出できます。そのような方が自分の目的に合ったプログラミング言語を選べるように、代表的な6種類のプログラミング言語の特徴を、用途や難易度を含めて、初心者の方にも分かりやすく説明します。

プログラミング言語の特徴

代表的な6種類のプログラミング言語の特徴を説明します。それぞれのプログラミング言語が何に使われているのか、難しさはどうなのか、といった点から説明します。

C言語

用途

  • OS(Linux、MAC OS X)
  • 家電製品(テレビ、デジタルカメラ、電子レンジ、炊飯器、冷蔵庫、洗濯機)
  • 電子機器(ロボット、音響装置、分析装置)
解説
C言語で作ったプログラムは、実行速度が速く無駄が少ないため、コンピューターの全体を管理するOS(オペレーティングシステム)といった、性能(パフォーマンス)が求められるシステムに使用しています。また、機械の動きを直接指示できるため、家電製品や電子機器のような特別なコンピューターを動かす時にも良く使います。

難易度

難しい

解説
初心者の方には難易度が高いプログラミング言語です。他のプログラミング言語では記述しなくてよいこと(自動的に行うため意識しなくてよい処理)も、C言語では記述する必要があるためです。メモリの管理(メモリ使用後の後始末の処理)やポインタ(データの場所を意識した処理)など、細かい所の記述が必要です。しかし、記述する範囲が広い分、プログラミングが動く仕組みを良く理解できるメリットがあります。

特徴

  • 実行速度が速い
  • 無駄が少ない
  • 機械を直接指示できる

C++

用途

  • ブラウザ(Chorome、Safari)
  • 家電製品・電子機器
  • 大規模システム(金融システム、証券取引システム)
  • ゲーム開発(OpenGL、Unreal-Engine)
解説
C言語と同じ特徴を持つため、C言語と同様の用途に使われます。C言語に比べて大人数での開発に向いているため、金融システムや証券取引システムなどの大規模でリアルタイム性が求められるシステムに使用しています。また、2次元/3次元の表示を高速に行えるライブラリやゲームに必要な処理が揃ったゲームエンジンがC++向けに提供されており、ゲーム開発にも良く使用されます。他のプログラミング言語で作ったものを高速で無駄のないプログラムに置き換えるために、C++で作り直すこともあります。

難易度

かなり難しい

解説
C言語と同様に記述することが多く、C++で拡張した機能を使うために覚えることが多いため、初心者には難易度が高いです。ただし、C言語を拡張したもののため、C言語を理解している方には分かりやすいプログラミング言語です。

特徴

  • C言語と同じことができる
  • C言語より大規模開発向き

C#

用途

  • パソコンアプリ
  • スマホアプリ
  • Webサーバー
  • ゲーム開発(ポケモンGO)
解説
Microsoft社が開発したプログラミング言語のため、Windowsで動くプログラムによく使われます。VisualStudioというプログラミングしやすい環境がMicrosoft社から提供されており、パソコンアプリやスマホアプリ、Webアプリなど様々なもので動くプログラムが作れます。ポケモンGOを代表とするゲーム開発にも使われています。ゲーム開発には、2次元/3次元やVR(バーチャルリアリティー)を簡単に作れるUnityというソフトがよく使われます。

難易度

易しい

解説
C#では余計な記述が不要で、記述量が少なくなるため、C言語やC++と比べて難易度は低いです。開発をサポートするソフト「VisualStudio」によって、学習する難易度も低いです。Javaの影響を強く受けているため、Javaを知っている方には分かりやすいプログラミング言語です。

特徴

  • パソコン・スマホ・Webに幅広く使える
  • Javaの影響を受けている

Java

用途

  • 業務用システム(勤怠管理システム、POSレジ)
  • Androidアプリ
  • Webサービス(Twitter、Evernote)
解説
Javaで作ったプログラムは、別のコンピューター(CPUやOSが違うもの)でも、簡単に動かすことができる仕組みがあるため、幅広く様々なものに使われます。

難易度

易しい

解説
プログラミングする人に優しいプログラミング言語のため、難易度は低いです。Javaが出る以前の苦労を解消したプログラミング言語のため、多くの人がJavaを学び、Javaで動くシステムを作りました。世の中で動いているプログラムの多くがJavaで動いており、解説書やサイトも多く、学習しやすいです。

特徴

  • C言語やC++のデメリットを解消
  • 様々なCPUやOSで動く
  • ライブラリ(使える道具)がたくさんある

JavaScript

用途

  • Webサイト(動きを付ける)
  • スマホアプリ
解説
Webサイトを作る上で、HTML(文章構造)、CSS(デザイン)、JavaScript(動き)の3つが基本です。JavaScriptはWebサイトに動きを付ける役割を持っています。例えば、画像が横にスライドする、マウス操作で地図が動く、リスト表示の並び替え、アニメーションなどです。以前はWebサイトを見るブラウザ(Chorome、IE、Firefox、Safari、Edge)側で動くのがメインでしたが、サーバー(Webサイトのデータがある大元のコンピューター)、スマホやデスクトップ(WindowsPCやMac)のアプリでも動けるようになってきているので、用途も様々なものに使われてきています。

難易度

難しい

解説
JavaScriptは比較的簡単に動かすことができるプログラミング言語です。JavaScriptを動かすことができる環境が予めブラウザに備わっているため、インストールをすることなく動かすことができます。またJavaScriptで記述したものをそのまま動かすことができる(コンピューターがわかる言葉へ先に変換しておくことが不要)のも、動かすハードルが低い理由です。この様に手軽に動かすことができる一方で、プログラミング自体は少し難しいです。情報を入れておく変数に型(文字や数値など)が決められていないため、どんな処理が行われているかわかりにくいです。また、他のプログラミング言語と違って、記述した順番にプログラムが動くわけではない(非同期処理)ため、理解するのに苦労するところがあります。

特徴

  • 簡単に動かせる
  • Webサイトに動きを付ける
  • 色々な用途に使われつつある

PHP

用途

  • Webアプリ(ログイン画面、検索機能)
  • Webサービス
解説
Webで動くアプリを作るためのプログラミング言語です。例えば、以前のFacebookは、PHPでつくられていました。ログイン画面や検索機能など、データをたくさん扱うためのデーターベース(DB)を使って、より複雑な動きを行ことができます。フレームワーク(Webアプリの土台をあらかじめ用意して作りやすくしたもの)がたくさんあり、様々なWebアプリやWebサービスで使われています。JavaScriptがWebサイトを見るブラウザ側(Chorome、IE、Firefox、Safari、Edge)側で動くのに対して、PHPはサーバー(Webサイトのデータがある大元のコンピューター)側で動きます。

難易度

易しい

解説
プログラミング言語の中で比較的習得しやすい言語仕様です。古くから使われており、書籍やWeb上にサンプルが多く、比較的少ない時間で習得できます。Webアプリを作ってみたいという方には取り掛かりやすいプログラミング言語です。ただし、Webで動く性質上、Webの仕組みをある程度知っておく必要があります。

特徴

  • 簡単にWebアプリを作れる