システムエンジニアとプログラマーの違い!どっちを目指すのが良い?

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ますます需要が多くなっているIT系企業。そんなIT系企業に就職したい、もしくは転職したい、という方も多いのではないでしょうか。業界を調べていると良くあるのが「システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)はどっちを目指すのがいいの?」という悩みです。そんな悩みをかかえている方のために、現役システムエンジニアがこれまでの16年の経験を元に、それぞれの違いや、どちらを目指すのが良いのかという事をを紹介します。

システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の違い

システムエンジニアとプログラマーの違い
項目 SE PG
仕事内容 主に設計する 主に実際に作る
年収 比較的多い 比較的少ない
必要なスキル ビジネス力 論理的思考力

仕事内容

「システムエンジニア」と「プログラマー」は、どちらもシステムを開発するメンバーですが、仕事内容(役割)が違います。この違いを分かりやすいものに例えると「建築士」と「大工」です。

システム開発と建築の関係性
業界 設計する人 実際に作る人
建築 建築士 大工
システム開発 SE PG

「建築士」「システムエンジニア」は共に、設計(どういう風に作るか、どんな方法で作るか)を行う人です。建築士は家・マンション・ビルなどの建物を設計し、システムエンジニアはシステムを設計します。一方「大工」「プログラマー」は設計から実際にモノを作っていく人です。大工は、建築設計に基づき大工道具を使って建物を作り、プログラマーはシステムエンジニアの設計に基づきプログラミング言語を使ってプログラムを作ります。

システムを作っていく流れを図で表すと以下のようになります。
システム開発におけるSEとPGの違いを表した図

システムエンジニアは、依頼者からの要望を聞いて、依頼者の目的を達成できるシステムを考えます。そのため、営業のようなビジネス色の強い仕事も行うことも、プログラマーとの仕事内容の違いです。

年収

一般的には、システムエンジニアの方が、プログラマーよりも年収が多いです。理由は、責任範囲の違いです。仕事内容の違いからシステムエンジニアの方がシステムにおける責任範囲が広いからです。また、システムエンジニアの方が代わりになる人が少ないことも理由です。企業によっても異なりますが、代わりになるプログラマーはいくらでもいると考える経営者が多いです。

ただし、できる人が少なく需要が高い新しい技術は、プログラマーの年収も高くなります。今ならAI(ディープラーニングや機械学習など)やブロックチェーン(仮想通貨やスマートコントラクト)関連を扱えるプログラマーの年収は高いです。

必要なスキル

システムエンジニアとプログラマーのどちらも「コミュニケーション力」「技術力」といったスキルが必要です。

その上で、よりシステムエンジニアに必要なスキルが「ビジネス力」です。ビジネスとして、どのように売り上げを出し、経費を抑えるか、といったことも仕事であるためです。具体的には、依頼者と契約を結ぶ際の費用の交渉、リソースを確保するための社内調整、チームメンバーを引っ張っていくリーダーシップを発揮する力が必要になります。

一方、よりプログラマーに必要なスキルが「論理的思考力」です。プログラマーには品質が高いプログラムをできるだけ早く作ることが求められるためです。具体的には、設計の意図に沿って順序だててプログラムを作る、自分が作ったプログラムをきちんと説明できることなどが必要になります。

どっちを目指すのが良い?

では、システムエンジニアとプログラマーのどちらを目指すのが良いのでしょうか。

まずはプログラマー

プログラマー(PG)を経験してシステムエンジニア(SE)になるのが一般的です。理由は、プログラマーの経験を土台にした方が、システムエンジニアの仕事を円滑に進める事ができるからです。

例えば、依頼者との費用交渉の際は、プログラム作成にかかる時間や根拠が必要になってきますが、実際に経験していた方が交渉しやすいです。

また、システムの設計の際は、プログラム作成の経験があると、このようなシステムにはどんな設計が良いというのがだんだん分かってきます。